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【1D熱解析の最新技術】バッテリーパックの手軽なモデリングとEV熱マネジメント開発の効率化

概要

「バッテリーパック水冷システム」、「EV熱マネジメントシステム」を例題に、電動化システムの熱解析をMATLABおよびSimulink製品を活用してさらに効率化する方法についてご紹介します。

本セミナーは、以下の2セッションから構成されます。

  1. バッテリーパック&冷却システムをQuick&Easyにモデリング・解析
  2. EV熱マネジメントシステムの熱の流れをシステムレベル目線の1D-CAEで解明

近年、SDGsの実現に向けて自動車や建機の電動化が進む中、バッテリーは中核をなす重要なコンポーネントです。バッテリーの寿命や性能向上の技術課題に対して、SOC (充電率) や温度の適切な管理が重要視されています。実験による評価では、長時間のSOCや温度の挙動を検討する必要があり、さらに過放電・過充電による劣化や発火のリスクを軽減するために、シミュレーションが不可欠です。同様に、EVのDC/DCコンバーターやインバーター、モーターなどのコンポーネントも効率的な温度管理が求められます。これらの熱マネジメントシステムの開発でも、シミュレーションはコストと時間の削減に大きく貢献します。

アジェンダ

時間 タイトル

14:00-14:05

オープニング

14:05-14:45
(40min: Q&A込み)

バッテリーパック&冷却システムをQuick&Easyにモデリング・解析

MathWorks Japan アプリケーションエンジニア

バッテリーパックはセルやモジュールの集合体で構成され、冷却システムは冷却プレートを介してバッテリーと冷却水との間で熱交換を行う複雑なシステムです。バッテリーパックの冷却システムの解析をする場合、セルや冷却プレートのモデルを1つ1つ手作業で繋ぎ合わせてモデリングすることも可能ですが、大規模なパックになるとモデリングに大幅な工数が必要となります。

本セッションでは、「バッテリーパック水冷システム」を例題に、Simscape Battery (バッテリーマネジメントシステム (BMS) の開発支援ツール) を用いて、バッテリーパックや冷却プレートのモデルを、Quick&Easyにモデリング・解析する方法をデモを交えて説明します。

  • Simscape Batteryの概要
  • バッテリーパックのモデリング
  • 水冷システム (冷却水、冷却プレート、ポンプ、パイプ) のモデリング
  • 充放電モードに応じたバッテリーパックの温度制御性能の解析

14:45-15:25

(40min: Q&A込み)

EV熱マネジメントシステムの熱の流れをシステムレベル目線の1D-CAEで解明

MathWorks Japan アプリケーションエンジニア

EVの電動パワートレイン(バッテリー、DC/DCコンバーター、インバーター、モーターなど)は発熱するため、冷却水やラジエーター、冷媒チラーを使って適切な温度管理が必要です。また、エアコンによるキャビン内の室温制御も行われます。このように複雑なEV熱マネジメントシステムをシステムレベルで解析する場合、全てのコンポーネントを詳細にモデル化すると、数分~数時間の比較的長時間の挙動を解析するのに膨大な計算時間が必要となります。

本セッションでは、「EV熱マネジメントシステム」を例題に、熱流体解析の1D-CAEツールのSimscape Fluids (熱流体システムの解析支援ツール) を用いて、EV熱マネジメントに関わるコンポーネントの詳細度をシステムレベルの目線で調整して、モデリング・解析する方法をデモを交えて説明します。

15:25-15:30

クロージング

対象製品

このイベントは、関連するトピックシリーズの一部です。 このシリーズのイベントリストをご覧ください。

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