カーボンニュートラルと水素社会実現に向けた燃料電池活用と必要な開発環境とは
概要
カーボンニュートラルと水素社会実現を目指したグリーン水素製造から水素活用に関するシステム開発や導入支援策に関する議論が世界レベルで活性化しています。このグリーン水素活用の1つとして燃料電池を用いたシステムは、幅広い用途での利用が期待されています。(例、モビリティ、エネルギー貯蔵システム、コジェネレーションシステム)
この様な燃料電池を含むシステム開発は、コンポーネント(例、FCモジュール)からコンポーネントを含むシステム(例、燃料電池車やマイクログリッド)まで様々なレベルでの開発及びシステム検証・評価が必要となるため、柔軟に拡張可能な開発環境が必要であり、また、水素及び燃料電池は電気領域のみならず流体、熱領域も含めた複合物理領域をシステムとして統括した開発環境も必要となります。
MALTABは、コンポーネントの制御系設計からシステムレベルの評価/検証・最適運用アルゴリズム開発まで幅広いアプリケーションをサポートし、ソフトウェア開発から複合物理領域(電気、機械、熱、流体等)のモデリング・シミュレーションまでサポートする統合開発環境を提供します。
参加対象者
- 燃料電池駆動システム開発エンジニア(例、FCV、FCドローン、FC船)
- エネルギーストレージシステム(ESS)システム開発エンジニア
- 燃料電池モジュール開発エンジニア
アジェンダ
時間 | タイトル |
14:00 |
オープニング |
14:00-14:40 |
グリーン水素製造から燃料電池まで、水素社会を実現する開発環境 MathWorks Japan Industrial Automation & Machinery Industry Manager 遠山 巧 MATLABは、燃料電池モジュールの制御ソフトウェア開発からグリーン水素製造装置システム開発まで多くの水素関連開発に利用されています。これらの開発環境には幅広い詳細度や物理領域をカバーするモデリング・シミュレーション環境が必要になります。 本セッションでは、燃料電池等のコンポーネント設計からグリーン水素製造プラントまで幅広いアプリケーションに対応したモデリング・シミュレーション環境とシステムレベルでの最適運用アルゴリズム(エネルギーマネージメントシステム)に関するソリューションについて事例をまじえてご紹介します。 ※質疑応答(10分)の時間を含みます。 |
14:40-15:20 |
物理モデルベース燃料電池システムシミュレーターの開発 京都大学/トヨタ自動車株式会社 長谷川 茂樹様 燃料電池(FC)システム開発プロセスでは、FCスタック・システム部品および制御の組み合わせを実機で適合し最適化するプロセスが主となっており、試作費や開発期間の負担の大きさが普及阻害要因の一つとなっている。本課題に対し、実際の開発現場で要求される動的システム挙動の高精度・高速演算を実現するシミュレーターを開発した。本シミュレーターには制御器も含まれ、ハード・制御の机上検討がワンストップで可能な構成を有する。本シミュレーターで採用した開発手法のFC以外の分野への展開を想定し、MATLAB®/Simulink®上での物理モデルの効率的な実装手法、制御器を含む統合システムシミュレーターの開発手法等についても事例をまじえて解説する。 ※質疑応答(10分)の時間を含みます。 |
15:20-16:00 |
燃料電池を素早くモデリング!水素活用システムの統合シミュレーション MathWorks Japan 燃料電池は電気・熱・気体など様々な物理要素が絡み合って構成される複雑なコンポーネントです。そのようなコンポーネントを用いたシステム構築においては、机上計算でエラーを漏れなく洗い出し、システム要求に基づいた動作を達成していることをプロジェクト早期段階で確認することが大切です。 本セッションではモデルベースデザインによってそのような効果が期待できることをお伝えします。MathWorksツールが提供する水素に関連する物理コンポーネントブロックの解説に合わせて、モデルベースデザインによって、モデリングされた制御ソフトウェアの検証を効率化するための機能をご紹介します。 ※質疑応答(10分)の時間を含みます。 |