MATLABはVersion6.0(R12)からグラフィック関数の標準レンダリング手法としてOpenGLを使用していますが、一部環境でOpenGLがMATLAB上で正常に動作しないことが確認されています。
以下に3つの対策方法をご紹介しますので、【方法1】からご確認ください。
【方法1】ソフトウェアOpenGLの利用(MATLAB 6.1(R12.1)から利用可)
デフォルトでは、ハードウェアOpenGLを利用しています。そこで、下記コマンドを実行して、ソフトウェアOpenGLに切り替えます。
■MATLAB 6.1-7.0(R12.1 - R14)の場合
opengl autoselect
feature('UseGenericOpenGL',1)
■MATLAB 7.0.1(R14SP1)以降の場合
opengl software
上記方法で解決しない場合、下記をお試しください。
【方法2】標準のレンダリング手法としてOpenGLを使わない
MATLABコマンドウィンドウで
opengl neverselect
と入力しますとそのMATLABセッション中にOpenGLを使用しない設定になります。
なお、OpenGLでないと表示できないグラフィックスや機能がございますので、ご注意ください。
【方法1】、【方法2】において、MATLAB起動時に同コマンドを自動的に実行するには、$MATLAB\toolbox\local($MATLABはMATLABインストールディレクトリ)にstartup.mを作成し、同コマンドを記述してください。
上記2方法でも解決しない場合、下記をお試しください。
【方法3】グラフィックカードのドライバを最新のものに更新
この場合ですと、別の問題が発生する可能性もございますので、【方法1】、【方法2】を推奨いたします。