MathWorks Product Installer が Linux でエラー メッセージやクラッシュ ログを出さずに起動しない場合、さまざまな原因が考えられます。
特定のエラー メッセージが表示されている場合は、その内容で MATLAB Answers などで検索します。エラー メッセージが表示されない場合や内容が不明な場合は、以下の内容を確認します。
インストーラーを実行するコンピューターが、必要なハードウェアおよびソフトウェアのシステム要件を満たしているか確認します。サポート対象外の Linux ディストリビューションで MATLAB やその他の MathWorks 製品をインストールしようとすると、回避が困難なエラーが発生する可能性があります。
※R2012a 以前のバージョンを利用する場合は、インストーラーが 32 ビット用か 64 ビット用か、システムのアーキテクチャに適しているかを確認します。
通常、サポートされている Linux ディストリビューションには MATLAB およびインストーラーの実行に必要なライブラリが含まれます。しかしながら環境によっては一部のライブラリが不足している場合があります。ご利用中の Linux ディストリビューションで必要なライブラリをインストールする方法は、以下の記事を参考にします。
上記の記事で解決しない場合(例:古い MATLAB バージョンを利用していて依存関係が公開されていない場合や、Debian/Ubuntu(apt)や RHEL/CentOS/Rocky(yum/dnf)以外の SUSE や Arch などを利用している場合)、"MATLABWindow" 実行ファイルを使って不足しているライブラリを確認します。インストーラーがあるフォルダー内の "bin/glnxa64" フォルダーに移動し、./MATLABWindow を実行します。不足しているライブラリがあればエラーメッセージに表示されます。Linux ディストリビューションのパッケージ マネージャー(apt、dnf、yum、pacman など)で不足ライブラリをインストールします。不足しているライブラリがどのパッケージに含まれているか分からない場合は、ディストリビューションのパッケージ検索サイトを利用します。たとえば、Ubuntu で "libgtk-x11-2.0.so.0" が不足している場合は、Ubuntu のパッケージ検索サイト で検索し、"sudo apt install libgtk2.0-0" でインストールします。
インストーラーのフォルダーおよびインストール フォルダー内に、現在のユーザーが読み取り・書き込み・実行の権限を持っているか確認します。Linux では "chmod" コマンドで適切な権限を付与できます。例:chmod -R 755 /home/scott/Downloads/matlab_R2025b_installer。権限変更には root 権限が必要な場合があります。
インストーラーのダウンロード中に何らかの問題が発生した可能性があります。インストーラーを再度ダウンロードします。
インストーラーを含む ZIP アーカイブは、Linux 上で展開します。Windows など他の OS で展開した場合、シンボリックリンクが壊れることがあります。また、Windows 上で再圧縮した場合も同様の問題が発生します。
上記を試しても MathWorks Product Installer が起動できない場合、MATLAB Package Manager の利用を検討します。これはコマンドライン専用のツールで、インターネット接続があれば MathWorks 製品をインストールできます。詳しくは下記リンク先をご覧ください。
MATLAB Package Manager