最近、一部の MATLAB ユーザー様のご環境下にて、特定の動作が問題になるとの報告をいただいています。問題となっている主な動作は、次のものです(ただし、これらに限定されません)。
- Simulink モデルを開く
- App Designer を使用する
- アドオンエクスプローラー を使用する
- アドオン マネージャー を使用する
- System Composer を使用する
- DownConverter を使用する
- Web アプリコンパイラー を使用する
- Simscape を使用する
- (MATLAB デスクトップ右上にある)サインイン ボタンを使用する
- "更新の確認" を行う
上記の操作を実行すると、以下のようなエラーが発生します。
警告: 次を使用中: matlab.internal.cef.webwindow
MATLABWindow アプリケーションを起動できませんでした。Unable to launch the MATLABWindow application.
The exit code was: -1073741819
もしくは以下の行が含まれます。
Error in connector.internal.fevalJSON
回避策:
これらの問題を報告したすべてのユーザーの共通点として、トレンドマイクロ社製のセキュリティソフトウェアを使用していることが分かりました。このソフトウェアは、ユーザーがファイルのダウンロードすること、または(もしくは)ウイルスのような攻撃を防ぐのに役立ちます。
US 本社でのトレンドマイクロ社との調査・議論した結果、同社のソフトウェアは、MATLAB が提供する「MATLABWindow.exe」による有効な一般的動作と、潜在的に悪意のあるソフトウェアによる動作を区別することができません。そのため、(本来この実行ファイルを使用する)MATLAB の Web ベースのアプリケーションが抑制されてしまいます。
この挙動は、トレンドマイクロ社による分析の結果として、誤ったフラグが立てられたものであり、「MATLABWindow.exe」は安全に使用できるものであると確信しています。
上記の問題が発生しないようにするには、トレンドマイクロ社製ソフトウェアの信頼済みプログラムリストに次のファイルを追加する必要があります。
- MATLAB.exe
- MATLABWebUI.exe
- MATLABWindow.exe
上記の設定で問題が発生した場合やご不明点がある場合は、ご所属の IT 部門のご担当者様にお問い合わせください。
トレンドマイクロ社のソフトウェアを使用されており、上記の回避策で問題が解決しない場合は、トレンドマイクロのカスタマーサービスにお問い合わせください。
(参考)トレンドマイクロ: ヘルプセンター
セキュリティソフトなどを使用していないにも関わらず、上記の症状が発生した場合は、お手数ですがMathWorks テクニカルサポートにお問い合わせください。
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