Simulinkでは、信号のログデータを保存するためにDMRファイルを一時ディレクトリに生成します。このファイルには、以下のようなデータが含まれる場合があります:
・出力ポートのデータ
・「To Workspace」ブロックからのデータ
DMRファイルの生成やサイズを管理するには、以下の方法があります。
1. ログデータの保存方法とサイズを調整する
Simulinkはデフォルトでログデータをディスクに保存し、必要な時にメモリに読み込みます。そのため、ログデータの最大サイズはディスク容量に依存します。
以下の設定を変更することで管理が可能です:
・Simulation Data Inspectorの設定:
グローバルでのデータ保存量の上限を指定したり、保存先のディレクトリを変更したりできます。詳細は「Configure the Simulation Data Inspector」のページを参照してください。
(MATLAB R2020aを使用している場合は、関連するバグレポートも確認してください。)
2. ログデータ量を減らす
DMRファイルのサイズを減らすには、記録するデータ量を見直します:
・不要なデータのログを停止:
[モデル コンフィギュレーション パラメーター: データのインポート/エクスポート ] ペインで、不要なデータが記録されていないか確認します。
一時的にログ対象信号を減らす場合に便利な設定です。このオプションを使えば、アクセラレーターモードでモデルを再構築せずにログ設定を変更できます。
3. 不要なDMRファイルの削除
これらのファイルは通常、MATLABを終了する際に自動削除されます。ただし、以下のような場合に削除されないことがあります:
・MATLABプロセスがOSを介して強制終了された
・MATLABがクラッシュした
このような場合、一時ディレクトリに残ったDMRファイルは手動で削除しても問題ありません。