残念ながら、Trasfer Fcnブロックの分子・分母係数をシミュレーションの途中で動的に変更することはできません。同パラメータはシミュレーション開始前の初期化の段階で参照・確定した値が使用されます。
分子・分母係数を動的に変更したい場合、下記のアプローチがあります。
- Simulink提供のTransfer Fcn Direct Form II Time Varyingブロック(離散時間伝達関数)を使用する。
- Control System Toolbox提供のVarying Transfer Functionブロック(連続時間伝達関数)やDiscrete Varying Transfer Functionブロック(離散時間伝達関数)を使用する。
- Simulink提供のIntegratorブロックやUnit Delay, Delayブロックを用いて伝達関数を直接モデリングする。分子・分母の各係数を入力としてモデリングすることで変更可能な形にできます。
- (信号処理で使用される適応フィルタの場合)DSP System Toolbox提供のAdaptive Filtersライブラリ内ブロックを使用します。離散時間のLMS, RLS, カルマンフィルタ等が提供されています。
以上です。ご参考になれれば幸いです。