ターミナルで matlab コマンドを実行した際、別バージョンへのシンボリックリンクが原因でこの現象が発生する場合があります。MATLAB はシンボリックリンク経由、またはインストール ディレクトリから直接起動できます。
シンボリックリンクの利用
シンボリックリンクが存在するか確認するには、次のコマンドを入力します。
ls -l /usr/local/bin
このディレクトリ内に matlab という名前のシンボリックリンクがあれば、リンク先のバージョンのパスも表示されます。
複数バージョンの MATLAB を利用する場合は、それぞれにシンボリックリンクを作成できます。たとえば、matlab のリンク先が R2024b の場合、以下のコマンドでリンク名を "matlab24b" に変更できます。
mv /usr/local/bin/matlab /usr/local/bin/matlab24b
続けて、R2024a など別バージョンへの新しいシンボリックリンクを作成するには、次のコマンドを使用します。
sudo ln -s /usr/local/MATLAB/R2024a/bin/matlab /usr/local/bin/matlab24a
これにより、ターミナルで matlab24b と入力すれば MATLAB R2024b、matlab24a と入力すれば MATLAB R2024a が起動します。
注:この方法は任意のバージョンで利用でき、リリースごとに区別しやすい名前を自由に付けられます。
インストール ディレクトリからの起動
インストール ディレクトリから MATLAB を起動する場合は、該当リリースのディレクトリに移動する必要があります。
ターミナルを開き、使用したいリリースの MATLAB インストール ディレクトリへ移動します。
cd /usr/local/MATLAB/R20XXy/bin
その後、以下のコマンドで MATLAB を起動できます。
./matlab