Live Editor(ライブエディター)でグラフを表示する際には、内部的に特定のフレームワークライブラリ(たとえばWebブラウザエンジンの一種)が使用されています。このライブラリはMATLABのバージョンごとに異なるバージョンが採用されており、その仕様の違いによって、グラフ内のテキスト(タイトルやラベルなど)に適用されるフォントも変わることがあります。これが、バージョンによる表示差異の主な原因です。
既定のフォント設定について
Live Scriptの座標軸やラベルに使われるフォント(FontName)は、デフォルトで「Helvetica」に設定されています。ただし「Helvetica」は、利用しているパソコンやOSの環境によって最適と判断されるフォントに自動的に置き換わるため、意図しないフォントが表示される場合があります。
表示を調整する方法
フォント名を明示的に指定することで、表示されるフォントをコントロールできます。たとえば次のような手順をお試しください。
ax = gca;
ax.FontName = 'Arial'; % This will change the axis font, including the tick labels, at once
ax.Title.FontName = "BIZ UDゴシック";
ax.XLabel.FontName = "HG創英角ポップ体";
ax.YLabel.FontName = "MS Pゴシック";
このように、各要素ごとに希望のフォントを指定することで、バージョンや環境に依存しない安定した表示が可能となります。