遊星歯車機構(遊星ギアシステム)をモデル化するには、Simscape Drivelineライセンスに含まれているPlanetary Gearブロックを使用します。
あるいは、Planetary GearのコンポーネントであるSun-PlanetブロックとRing-Planetブロックを組み合わせることでも等価なモデルを構築可能です。
遊星歯車機構は、太陽歯車(S軸)、遊星歯車(P軸)、遊星キャリア(C軸)、リング歯車(R軸)の4つのコンポーネントからなり、駆動する歯車、固定する歯車の構成よってそのタイプが変化します。
一般的なプラネタリー型の遊星歯車機構は、S軸を駆動軸とし、R軸を固定してP軸を従属軸とすることで、S軸が駆動軸と同方向回転しながら減速します。
SimscapeのPlanetary Gearブロックでプラネタリー型の遊星歯車機構を表現すると、上の定義に倣い駆動信号を接続するのはS端子、出力はC端子とし、R端子をMechanical Rotational Referenceに接続します。
また、Sun-PlanetブロックとRing-Planetブロックを使用する場合は、駆動信号を入力するのはS端子、出力はC端子とし、2つのブロックのP端子とC端子を接続して連動させます。

このような構成とすることで、プラネタリー型の遊星歯車機構がモデル化できました。
モデルを実行すると、今回はギア比を1:2としたことで、C端子からの出力は入力と同符号かつトルクが3倍となっていることが確認できます。

サンプルモデルは回答欄上部からダウンロード可能です。
サンプルモデルはR2018b以降のバージョンで実行可能です。
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