Simulink 7.3 (R2009a) では、バス信号をどのように S-Function Builderブロックに接続するかの説明のドキュメントが欠けています。
本ページ下部にある "Writing S-Function in C" のドキュメント（英文）をダウンロードしてください。
S-Function Builder ブロックの入出力にバス信号を接続するためには、以下のステップを実行します。
１．バスオブジェクトを MATLAB ワークスペース上に作成します。
対話的に Simulink Bus Editor を用いるか、もしくは次のように、コマンドラインよりコマンドを実行します。
a = Simulink.Bus
バスオブジェクトについての詳細は、次のリンクを参照してください。
https://www.mathworks.com/help/simulink/ug/when-to-use-bus-objects.html
なお、コマンドウィンドウにて下記コマンドを実行することで、上記リンクと類似の情報が確認できます。
＊R2012a以前
>> web([docroot,'\toolbox\simulink\ug\f15-109955.html'])
＊R2012b以降
>> web([docroot '/simulink/ug/using-bus-objects.html'])
２．S-Function Builder ブロック上でマウスダブルクリック、ブロックパラメータより「データプロパティ」タブを選択します。
３．入力端子の欄に、バス信号に関連する２つのプロパティが、「バス」、「バス名」としてあります。
「バス」を "on" に、「バス名」を MATLAB ワークスペース上で作成したバスオブジェクト名に設定してください。
４．他の入力端子、出力端子についても、以上と同様の操作で設定します。
このようにして、S-Function Bulder の 「出力」、「連続状態変数の微係数」、「離散状態の更新」関数内で、バスの要素にアクセスすることが可能になります。
また、下記コマンドより、S-Function Builder ブロックでバス信号を用いたモデル例を参照することができます。
sfbuilder_bususage
